知能システム研究室では、ヒトならではの知能や判断と、計算機による莫大な
計算・データ処理能力を結びつけるような機械学習・計算知能や最適化の実現を
目指しています。
例えば、社会システムに対して、
- 太陽光発電の分散ネットワーク:
一般家庭間での電力融通や蓄電も含めて無駄なく電力を使うには
- 住宅構造の最適設計:
必要な建物強度を満たした上で効率的に部材を配置するには
- 二次元顔画像からの三次元表情動画像の自動生成:
一枚の顔写真から色々な表情や向きで動く画像を作るには
- 三次元物体の認識・理解:
一部が隠れて見えないモノ、見たことがないモノをヒトはどう認識するのか
あるいは、バイオシステムに対しては、
- アミノ酸配列の統計解析による予測:
タンパク質データに機械学習を使って隠れた規則を見抜くには
- 線虫の初期発生の動画像解析:
遺伝子ノックアウト個体の細胞分裂データから遺伝子の機能が分類できるか
一見全く関係がなさそうな課題ながら、モデルを作り、問題を定式化すると、そこに色々な
学習や最適化の手法を使えるアイデアが出てきます。面白いけれど複雑な課題に挑戦
するために、新しいデータ解析や手法の開発にも取り組んでいます。ヒトの認識や知能を
計算機に真似させたい、学習の数理モデルに興味がある、物流や設計などの最適化の実例に
挑戦したい、もともと興味がある対象がある、生物のモデル化やデータ解析をやってみたい…
自分の興味と得意技に応じて入口も出口も色々見つかるでしょう。