ここでは,TeXを利用したレポート作成のための
に関して説明する.
[注意事項]
1.立命館大学 情報理工学部 知能情報学科の学生の方へ | |
以下に紹介するスタイルファイルを使用してレポート作成を行ってください. もし何か疑問,トラブルなどがあった場合には渡邉までメールしてください. |
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2.上記以外の方 | |
本サイトで紹介する事項は全て上記の「1.」の学生のためです.紹介するスタイルファイルなどの使用により生じた,いかなるトラブルについても責任は負わないこととします. |
以下より実験レポート用のスタイルファイルをダウンロードすること.
なお,SHIFT-JIS(Windows環境用)とEUC(Linux)環境用の2種類用意してあるので,自分の環境に合わせてダウンロードしてください.それぞれのマークをクリックするとダウンロードできます.
ダウンロードファイルには,「sample.tex (TeXファイル)」「jikken_report.sty(スタイルファイル)」「eps/graphic_data.eps(画像ファイル)」の3つのファイルが含まれている. サンプルファイルをPDF化したものはここからダウンロードできます.
1.1 実際の記述方法について
本レポートのようにスタイルファイルを使用する場合,参照するTeX ファイルと同じディレクトリもしくはTeX コンパイラの参照パスが通っている場所(c:/tex/share/texmf/ptex/platex/base/, デフォルトでインストールした場合のフォルダ)に使用するスタイルファイルを置いておく必要があります.
以下に,サンプルファイル(sample.tex)の先頭部分を載せておきます.
\documentclass[a4j,titlepage]{jarticle} \usepackage{jikken_report} \begin{document} %-------------------- %以下に実験レポートのタイトル,自分のクラス名,学籍番号,氏名,提出日を書く. %-------------------- %%\title{レポートタイトル(実験テーマ名)}を記述する. %%\author{クラス名}{学籍番号}{氏名}を記述する. %%\date{提出する年月日}を記述する. \maketitle ここから本文が開始 |
TeXでは,%以下の内容は無視されます(上記で赤く色づけされている部分は実際の文章に全く影響しない部分).
コマンド名 | 説明 |
\usepackage | 使用するパッケージを記入. |
\begin と \end | beginで始まりendで終わる命令を環境という. \begin{document}は,LaTeXの文書の始まりを意味するものであり,\end{document}後には何を書いてもLaTeX文書としては無視される. |
\title | レポートのタイトルを記入. |
\author | 提出者情報を記入.具体的には,{クラス名}{学籍番号}{氏名}をそれぞれ記入. |
\date | 提出日を記入. |
1.2 画像について
サンプルファイル(sample.tex)の画像出力部分を示します.
\begin{figure}[htbp] \begin{center} \includegraphics[width=0.7\linewidth]{eps/graphic_data.eps} \end{center} |
画像出力には様々な方法がありますが,ここではincludegraphicsを使用した例を示しています.
「width=0.7\linewidth 」は,画像幅を「ページ横幅×0.7」の大きさに設定することを意味しています.他にも,具体的な数値「width=3cm」といった指定も可能.
また,\label{ラベル名}はこの図形を自動参照するためのラベル付けです.図を参照する場合には,このラベルを参照して\fgref{ラベル名}と記述します.この場合の例では,\fgref{fig::graphic}となります.
なお,図におけるキャプションは必ず図の下につけること.
1.3 表について
以下に,サンプルファイル(sample.tex)の表出力部分を示します.
\begin{table}[tbp] \begin{center} \caption{Problem Instance.} \label{tb::example} \begin{tabular}{ccccc} \end{center} |
基本的には,図における場合と同様に\begin{table}[htbp]により表の文中での位置を決め,\label{ラベル名}で表のラベル付けを行います.
また,表を参照する際には\tbref{ラベル名}と記述します.この場合の例では,\tbref{tb::example}となります.
なお,表におけるキャプションは必ず表の上につけること.
2.BibTeX(参考文献の参照用ファイル)の使用方法について
BiBTeXを利用することにより,論文やレポートを作成する際の参考文献一覧を作成する労力をかなり軽減することができます.
具体的には,参考文献となるデータを「.tex」「.sty」とは別に「.bib」という形式で用意してやる必要があります.
Bib TeXを利用した場合のサンプルファイルを以下に置いておきます.
BibTeXに関する詳細な説明は,新堂さんのかかれたHPを参照すると良い.
BibTeXの簡単な形式例を以下に示します.
%書籍 Bookの例 @book{okumura, author ="奥村", title = "LATEX2ε 美文書作成入門", publisher ="技術評論社", year = "2000"} %Web上のURLの例 %論文(ジャーナル)の例 %プロシーリング(国際会議)などの例 |
[注意]
BibTeXを使用した場合には,下記のようにplatex コマンドだけでなくjbibtex コマンドも併用しなければ,上手く参考文献が出力されない.
#######platex TeXファイル(.tex) 1回目 %platex sample_bib_euc.tex #######jbibtex Bibファイル #######platex TeXファイル(.tex) 2回目 #######platex TeXファイル(.tex) 3回目 |
1回目のplatex の実行により,TeXファイル中において参照している文献のリストを作成している.
つづくjbibtexの実行によりBibファイルの内容からTeXファイル中で引用している文献リストが書き出される(.bblファイルの作成).
書き出された内容(bblファイル)をDVIファイルへ反映させるために2回目,3回目のplatexコンパイルを行う.